企業で英語講師をしつつ独立を考えているあなたが知っておきたい話

英語を教える女性

先日、英語教室を運営しているヤマハが採用している講師の雇用制度を変更するというヤフーニュースがありました。

従来の契約においては、ヤマハで英語を教える講師は「個人事業主」という立場、すなわちヤマハから仕事を請け負っているという関係になっています。

とはいえ実質の仕事は社員と変わらないということで本社が講師側の要請に応えた内容になっています。

英語講師が個人事業主という立場で仕事をしているのはよくある話で、ヤマハの場合は基本的に1年間の委任契約を結び、教材選定や勤務場所、勤務時間は会社の命令を受けている状態です。

すなわち会社の命令に従って働く立場で、「個人事業主として裁量を振るう要素はない」と考えるのが自然です。

英語を教える人の多くは、自己研鑽に励み、多くのお金を英語力習得に投資している方が多いという現実を私は知っているので、英語を教える方の待遇が考慮される点は非常に良い傾向だと思っています。

これは教育業全般に言えることですが、塾の先生にしろ、大手企業の英語の先生にしろ、給料は教えることに対して支払われ、そのために必要な準備等に関しては給料として反映されていないのが一般的です。

しかし実際のところ、「教える」という仕事を遂行するためには、授業の準備や資料の作成、有料の研修会への強制参加など、見えない部分で労力やお金がかかります。

その点教育業に携わる方の待遇に関しては、まだまだ環境を改善する余地はあると考えています。

英語を教えて食べていきたい人が頭の片隅に入れておきたいこと

とはいえ、会社側は会社側で経営という問題があります。

会社が存続してこそ働く人の賃金が保証される面はあります。しかし人件費を増やした結果、会社が経営を存続できず、逆に今働いている人が仕事を失えば、元も子もありません。

この意味で、会社側に何もかも完全な状況を期待することは難しいでしょう。

そして注意すべきなのはこれからの話です。端的に言って、今後はコロナの影響で「雇われること」それ自体が厳しい状況になることも想定しておく必要があります。

4月5月の段階で、英会話スクールの多くは経営の面で大きなダメージを受けている現実があります。未来に備えるために「今後講師の解雇や整理が行われる可能性がある」という現状認識を持つ必要があります。

あなたが英語を教えることを生業にしていくことを考えているなら、待遇の改善を希望することはもちろんのこと、企業の看板なしでも英語で食べていける方法を模索しておくことがその命綱となるでしょう。

確かに独立して成功すれば収入は劇的に増える!

そういえば同記事のコメントのなかに「英会話スクールで雇われていたネイティブの夫が独立して英会話教室を開いたら収入が一気に増えた」という趣旨のコメントがありました。

これは確かな力がある人がそうすればそうなる可能性が存分にあります。なぜなら集客の問題をクリアできればレッスン料。授業の取り組み。自分で決めることができるからです。

しかし私はここで、「英語教室の待遇に不満を持っているあなたは今すぐ独立したほうがいいですよ」と言いたいわけではありません。むしろそれは現状において否、です。

人生不要なリスクを背負う必要はありません。

繰り返しますが、今後英会話業界はコロナの影響。そして世界経済低下の影響を受け、今後厳しい状況を迎える可能性があります。

つまりあなたがリスクを犯して独立を始めたところで、集客の問題でつまずく可能性が高いのです。もちろん不可能ではないかもしれません。しかし、「最悪」という可能性を想定せずに前へ進めば。

あなたは深く後悔することになるでしょう。

ちなみに2020年5月時点の英会話スクールの集客状況に関する注意点はこちらの姉妹サイトでシェアしています。一つの情報として参考にしてみてください。

英会話ビジネスの集客状況と今後の対応について

企業の看板を借りるメリット

企業で雇われることのメリット。それは端的に言って「企業の看板(信用)を借りて」仕事ができることです。

ヤマハのニュースにあるように、その雇用形態は必ずしも公平な形ではないかもしれません。ただ一方で、企業に雇われることによって得られているメリットもあることを認識しておくことが大切です。

例えば、大企業で働いていた人が「自分は仕事ができるんだ!」と考え独立したところ、誰にも相手にされなくなってしまう例はよくある話です。

その人が仕事を受注できるのはその人が働いている企業の看板の力なのですが、それを勘違いすると独立後に仕事がない、という悲劇に見舞われます。

あなたが独立し英会話教室を開業。集客に成功し教室を適切に運営していくことによって、収入は劇的に増えるでしょう。

しかしそれは、あなたが自力で集客できるかどうか。英会話習得サービスを必要としている人に選ばれる存在となれるか?その信用を築くのが難しく、一朝一夕で信用を作ることはできません。

ポイントは「あなたの名前」で集客できるか?

企業の看板のもと英語を教える。それはいわば企業から「この人は然るべき実力のある人です」とお墨付きをもらっていると考えることができます。

あなたが将来独立を考えているなら、その立場を役立てつつ、会社ではなくあなた個人の信用を作るべく行動を起こすことが大切です。

それは雇われている現状でさえ可能なことはあります。今地道に種を巻いていくことによって、その種はやがては大きく花開いていきます。

一度教室を開けば、儲けが出ていようがそうでなかろうが、毎月固定費が発生し、かんたんに撤退することは難しいでしょう。そして今後しばらくは、どの業種であれ厳しい逆風にさらされることが予想されます。

個人的な意見としては、今すぐ独立してさらなる収入アップを狙う前に、まず着実に今できることから始めて、未来への種を巻いていくことをおすすめします。

最後に

自分で仕事を取れることは、本当の意味で人生を安定させるポイントです。

この意味で現状雇われ講師として働いていたとしても、自分の名前で生徒を集客できるかどうか。その点について真剣に考える価値があります。

とはいえ、自分の英会話教室を持つことは、全ての責任を自分で負うことでもあります。企業で雇われている限り、誰かがクレーム対応や給料の振込みなど、様々なバックアップをしてくれます。

物事には必ず良い面と悪い面があります。ここで言えることは、ただ収入の面だけで独立を行動に移すことはリスクが高い、ということです。

人生必要なリスクは背負うべきですが、負う必要がないリスクもあります。

「自分の名前で生徒を集客できるか?できないならどうやってそれをできるようにするか?」を考えて、慎重な行動をおすすめし、この記事を終えます。

ぜひ参考にしてみてください。

あわせて読みたい

会社を辞めるなんてとんでもない!副業で稼げても今すぐ退職してはいけない本当の理由

「英語で稼ぐ!」で成功する人の5つのマインドセット

【実名】自分の名前を出してビジネスをするリスク

タイトルとURLをコピーしました